恩人

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    なぜミリ単位のフィッティングに拘りだしたのか。

    今から25年ほど前、交通事故にあい負傷、静養した後にレースに復帰。しかし思うように身体が動かずS級から降級しそうになったことがあります。

    どんなにトレーニングしても成績が上がらず、半ばあきらめかけていたときのことです。

    新潟にある弥彦競輪に参加。その時、先輩選手であった福島の班目秀雄さんに「菊池、今のままでは勝てんよ。俺にフィッティングさせてみないか」と言われました。

    自分の歳は20代後半、力で押し切ることしか考えてないときです。

    「いや大丈夫です。なんとか自分で頑張ってみます」と、大先輩の手助けを断わってしまいました。なんて生意気な若造でしょう(笑)

    初日が終わりダメ。班目さんが傍にきて「どうだ!」大丈夫です!

    二日目ダメ。班目さんがまたきてくれて「どうだ!」もうどうしようもない閉塞感を感じていた自分は「お願いします」と班目さんにフィッティングをお願いしました。

    3本ローラーでフィッティングを開始!センチ単位でサドル、ハンドル、ペダルの位置関係を修正。それからミリ単位のフィッティングを施してもらいました。

    翌日、半信半疑でレースに出走!あろうことか600メートルの距離を先行で逃げ切ってしまいました。何をしても勝てないときに、一番しんどい方法で勝つことができたのです。

    後に班目さんはナショナルチームの監督に就任。今では第一線から退かれ、福島で後進の指導をされています。

    それから身体を鍛えること、そしてその力を自転車に伝える効率を上げることを主眼にトレーニングを開始しました。

    当時、ミリ単位のフィッティングは「神経質すぎる」と揶揄されたこともありましたが、あれから25年、ミリ単位のフィッティングはポピュラーになってきています。

    あの当時、あの場面がなかったら、と思うことがあります。

    今でも班目さんには感謝しています。

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      • 2018.11.08 Thursday
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