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    道具に関するお話し

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      現役競輪時代にレースを走っていた自転車(ピストバイク)はNJS規格というテストを通ったものしか使えませんでした。

      自分がデビューして以来ほとんど同じものが使われていたと思います。

      クロモリしか使えない競輪フレームは、選手の体格や走りにあわせて、サイズや構成されるパイプをオーダーで作っています。

      先日、トレーニング指導のために瀬戸風バンクに行ったところ、新人プロ選手たちが新しいフレームを完成車に組み上げて、それで試走を繰り返していました。

      そこへ自分が登場(笑)

      今までのジオメトリーとは違う新しい自転車をどのようにポジショニングしていくのか相談を受けました。

      近年、ペダリングは様々な解析装置でどのようなものが最善か、バイオメカニクスなどを活用しながら解析が進んできています。

      しかし、個々の自転車の重心については、いまだ選手もしくは人それぞれの感覚でしか分からないことが多い部分です。

      その選手たちにアドバイスしたことは、いままでの自転車のサドル位置に拘らず、新しい自転車の重心に乗ればギヤが軽く感じるところがあるというものでした。

      実際に、自分が指導している高校自転車競技部の選手たちの自転車に跨ってみることを勧めました。

      競輪選手たちは礼儀正しく、高校生にも頭を下げて、何人かのトラックレーサー、ロードレーサーを乗り比べていました。

      そこで気づいたことがあったみたいです。さすがプロ(^ω^)

      それからポジショニングしながら試走を繰り返し、しばらくして「勉強になりました」と挨拶にきてくれました。どうもいい感じになったみたいです。

      また、同じメーカーの同じ品番のサドルやシューズ、ハンドルにも個体差があります。

      自分の場合は、同じ種類のシューズ、サドル、ハンドルを一度に数個購入、そのなかから自分にぴったりと合うものを選んでいました。

      シューズはその数個の中からランダムで左右一番しっくりくるものを選び、レースで使うシューズを決めていました。

      そして、サドルにも、お尻がはまる位置や、実際に体重が乗ったときにベースが沈み込む量に個体差があって、同じサドル高、前後位置では合いません。もちろん、ハンドルもしかりです。

      自転車は統一規格の工業製品であるのだけど、幾多の部品の組み合わせなどによって統一でない場合もできてきます。

      それぞれの自転車の性能を最大限引き出し、乗り手の能力を最大限ペアリングする作業、それがフィッティングではないか、と、改めて思う今日この頃です。
      Yonex Carbonex


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