広い視野が保つ精度

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    先日テレビを見ていたら、小さな部品の不具合を見抜く職人さんの話がありました。
    流れるよう手作業で仕事をしているその職人さんの目線での映像もテレビに流れていました。

    1日に6000個ほどを扱うその職人さんの手作業は寸分の狂いもない機械のような早さで、そんなスピードで作業して本当に部品の不具合がわかるのか不思議でなりません。そこでその部品の一つに点のような小さな傷をつけて、それが見抜けるかどうかを試してみることになりました。

    目線での映像からは、部品が変わるたびに同じところを見ていて、その小さな傷がある部品も、一度は見逃したものの、また視線が戻りそれを見抜くまでの映像が流れていました。

    どのように見ているのですか?の質問に、一点を凝視するのではなく、全体をなんとなくみていると、なんかおかしいと思う場所があるのだそうです。

    なるほど自分にも思い当たることがあります。

    フィッティング作業中も、一点だけを凝視するのではなく、なんとなく全体のバランスを見ながら作業しているからです。

    そのなかで違和感のある動きを目がとらえ、それを正常化するために、クリート位置やサドル位置、ハンドル位置など、どこをどのようにしたらバランスがとれるのか考えながら作業しているのです。

    いく通りもあるその組み合わせですが、計算式でなんとかなるものではありません。

    それぞれの人の身体は、運動経験や、関節の可動域、筋肉の強さなど千差万別で、同じ身体ではありません。また成長もしていきます。

    自転車上でそれぞれの人の身体が一番使いやすい、自転車を扱いやすい位置関係にもっていくことを一番に考えています。

    そして自転車そのものの重心にしっかりと乗る、これができれば快適に長い距離を速く走ることが可能になります。

    自転車という道具を自在に扱う!そのためにはどうするのか?その人の身体の特性を活かすためには、既成概念にとらわれない新しいアイデアが必要になるときもあります。

    それは小さな視野では見つけられないもので、大きな視野で見ながら小さな視点で見るというようなことが必要です。

    職人さんの目線もそんなことを語っていたと思います。
    K-FITTING:菊池仁志


    過去の実積と今の挑戦

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      フィッティングや高校の自転車競技部の指導、えひめ国体に向けた強化練習などでバタバタしながら年度末を迎えています。

      来週からは全国高校選抜自転車競技大会に監督として帯同するために久しぶりの九州です。ロード競技は熊本で、トラック競技は久留米競輪場で開催されます。旧友たちに会えるかな。それも楽しみです。

      熊本といえば競輪選手時代に大怪我して皆さんに大変お世話になったところです。そのことは今でも鮮明に覚えています。

      地元愛媛の大学病院に転院したときに、命も危険な症状なのになんでそんなに平気な感じでいられるのですか(怒)と担当の先生と看護師さんに怒られたことを思いだします(笑)
      心拍センサーを外してトイレに行ったからです(反省)

      それからレース復帰までの道のりは長くかかり、単調な痛みを伴うリハビリに心が折れそうでした。

      レースに復帰してからも思うように身体は動かず、怪我をする前のようにどうして動けないのか?頑張ってくれている自分の身体を責めていました。

      トレーニングをしていても、ここから更に追い込まないといけないところで心が折れてしまい限界まで苦しめないことが続いていました。そんな状態ではプロ選手が戦うレースでは勝てません。

      昔は思うように走れていたのに、もうダメなのかな?と思うこともしばしばありました。そんな状態では成績も上がりませんよね。

      もうどうしようもない閉塞感を感じていたとき、ふともう過去の成績のことは考えず今の自分の力で最善を尽くしたほうがよいのではと考えました。昨日の自分より今日の自分が少しでも成長していたらそれでいいではないか。

      過去の実積にとらわれてすぎて今を挑戦する気持ちを忘れていたのです!

      しんどい日々が続きましたが、こんな経験があったからこそ50歳まで降級することなしにS級を維持することができたと思っています。

      限界まで身体を使うスポーツの世界では、年齢が進むにつれて今まで経験したことのない身体になっていきます。一晩寝れば回復していたのに、あんなことができていたのに、こんなこともできていたのになど様々な変化が身体にでてきます。

      過去の実積や判断基準がまったく役に立たないことも多くなり、そのことによってストレスも感じてきます。それをなんとかするためには過去の実積を守ることよりも新たなアイデアでトレーニング方法などに挑戦しつづける気持ちが大事です。それはとても勇気がいることでした!

      若くして力のある身体、そうでなくなる身体、そのなかで最善を尽くす方法を経験し、それを理論と組み合し、目標に向け最短距離を歩めるように【K-FITTING】を充実していきたいと思っています。

      4月9日開催のライディングクリニックは残り3名の枠になっています。こちらもよろしくお願いします。
      ライディングクリニック講座-vol.2-
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      かっこよく自転車に乗っている。

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        かっこよく自転車に乗っている。自転車乗りならばそう言われたくないですか?!

        どのようなことがかっこよくと感じるのか?それは人それぞれで違ってくると思います。

        ここでは奥様にかっこよく乗っているね!と言われたサイクリストの方のお話を書いてみたいと思います。

        知人からの紹介でK-FITTINGの門を叩かれたある男性サイクリスト、スポーツバイク歴は10年ということでした。

        2台の自転車をお持ちで、それぞれ高性能なロードバイクでしたが、何かそれを乗っていても楽しくないばかりか、進まなく感じて、そのうえ身体に違和感を覚えてきたそうです。

        新たな自転車を購入することで、その問題が解決するかと思われたときに、K-FITTINGを紹介されたのだとか。

        新しい自転車を買う前でしたので、以前からお持ちのロードバイクで受講されました。

        最初に見た感じは、まとまったフォームだと思いました。それはいい意味でのことです。

        自分で色々考えて、試行錯誤された感じも見えてとれました。

        ただ、よくよく見ていくと、手直ししないといけないポイントがありましたが、それは何ミリかの調整により改善するとだろうと予測しました。実際には、走りながら微細に調整しながらバランスをとる作業になります。

        まずクリート位置が上手くでていないと、サドルやハンドル、ステムを調整してもフィッティングはでません。

        近年のシューズのソールは、前後左右に粘りがあるしなりで、靴裏全体でペダルを踏むように設計されてきています。ペダルを押し下げる動作のときに、足裏では、小指側から拇指球に重心が移動してきます。拇指球のみ意識しすぎた場合、股関節が内旋傾向になり、ペダリングの動きに制限が加わります。

        粘りがあるソールでは、足裏がそうした動きをしやすい位置にクリートをあわさなければ身体に違和感が出てきます。そこで正確な位置にクリートをあわせる必要性があるのです。

        それがあえばサドルの前後位置、高さ、水平面の調整です。
        そこでも微細な調整が必要になり、それにはちゃんとした理由があります。

        ステムの長さが適正か、ハンドルの高さは?ブラケットの角度などを含めた、色々な位置でハンドルを持ったときのバランスをとります。

        最後に勾配の変化やギヤを色々かけてフォーム全体のバランスを確認、微調整して完成です。

        自然のなかで行うスポーツであるサイクリングやレースは、道路や気象の変化に対応しなければなりません。一つのフォームですべてを走り切るのは難しく、様々にトランスフォームしながら走っていきます。そうしたなかでも常に身体を使いやすい自転車にフィッティングする作業は公式では導きだせないものです。

        そして完成したフィッティング。後日、この方からメールがありました。ローラー練習のなかでのペース走で、最高平均ワットを記録したと、そうなのに心拍が下がってきていると。これこそ求めるものです。そして2台目の自転車をフィッティング作業中、奥様に「かっこよくなってる」と言われたとポツリ。とても嬉しそうでした。

        K-FITTING K-FITTINGは「楽に・楽しく・できれば速く」をキャッチコピーにしていますが、そこに「かっこよく」もいれてはどうですか?とご提案を受け、自分もなんだか嬉しくなりました。
        (スクール終わっての一コマ)

        ロードバイクスクール K-FITTING


        小指の威力

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          高校のトレーニング指導で瀬戸風バンクに入ったとき面白い出来事がありました。

          面白いというよりも、なぜそんな簡単なことに気づかなかったのか?反省も含めてこのことをブログに書いてみたいと思います。

          高1でインターハイ決勝まで勝ち上がった選手のことです。
          とても力のある選手なのですが、短時間高出力の部分だけ、他のパートに比べて弱く、今のままでは全国レベルの選手たちに勝ちきれない、どのようなに指導していくのがよいのか、色々と悩んでいました。

          フィッティングもでている、ペダリングモニターのデータも悪くない、パワーデータも悪くない、ただ最高ワットに到達するまでの時間が少しかかりすぎている。

          加速状態のときのみ、上半身に力みが見られ、その力みが他の筋肉にブレーキを掛けてスムースな加速ができていない。
          体幹が弱いのだろうか?柔軟性が足りないのだろうか?はたまた根性が足りないのか(笑)それとも自分の勉強不足か…。
          色々と思いあぐねていました。

          そして今日、その原因がわかりました。

          バンクの上の方から傾斜を使い加速するトレーニングで、踏み出した瞬間に、あることに気づきました。

          指導しているときに、自分が立っている場所はホームストレッチゴール付近、踏み出すところは3コーナーと4コーナーの中間地点、通称2センターと呼ばれるところです。距離にして50メートル以上はあります。

          でもそれがはっきりと見てとれました。
          ペダル下死点付近で運動エネルギーが途切れる瞬間です。
          原因はいくつかあり、自転車を降りてきた選手に何点か質問しました。

          しかし、その何点かは原因ではありませんでした。

          最後に残った質問、それは…
          「ハンドル握るときどの指で握っている?」です。

          「えーと、中指と人差し指、親指です!」

          「うそだろう!」
          それぐらい驚きました。小指は?と聞くと「あまり使っていません」

          驚いたというよりも、その握り方でよくあれだけ走れていたなぁ…と、不思議でなりません。

          ものごとの視点は多角的に、できて当たり前という思い込みはしないようにしようと反省しながら瀬戸風バンクを後にしました。

          瀬戸風バンク


          最善を尽くす

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            寒さが和らいだかと思ったら、今週末は全国的に厳しい寒さになりそうだとか…。

            今年はえひめ国体に向けての強化があったり、高校選抜に向けて学校の指導があったり、春のライディングスクールを計画し始めたりと、頭を使うことが多くなってきています。レース一本に集中してトレーニングできた競輪選手時代とはかなり違う頭の使い方をしているなぁ…と、遠くを眺めることの多い今日この頃です(笑)

            頭を使うと身体が動かなくなる自分ですが、体力を落とさないためにも自転車に乗るように心がけています。

            こうして身の周りの様々なことについてどうしたら最善な方向に進むのか?を考えていますが、現役競輪選手時代もレースのなかでも悩んでいたことがあります。

            一生懸命トレーニングして、身体を仕上げ、もうこれ以上はない調子だとしても、一瞬の判断を誤ればレースに勝てません。レース後に「あのときの判断はそれで間違ってなかったか?」と悔やめば悔やむほど、悩みが深くなっていくのです。

            さらに、レーススピードが上がる、強い選手のみが走れるレースになればなるほど、局面での迷いや判断ミスは取り返しがつきません。それは自分が出せる最大のスピード域でレースが進行していることと、強い選手ほどミスが少ないからです。

            そうしたレースで勝つためには、局面での判断ミスをなくし、正しく身体を反応させなければなりません。そうはいっても、自分の思い通りにレースを走れることのほうが少なかったように思います。それができれば勝ち続けますから(笑)

            「あのときこうした判断をしていればなー」と思ったことは数えきれないほどあったし、そうした悔やみきれない気持ちを解決する方法を見つけるまで心の葛藤が長く続いていたように思います。

            しかし、あるときから「そのときの自分の判断は最適なものだった」と考えることにしました。色々経験したなかで、その瞬間の判断はそのときの自分が考えられる最高のこと(そのときの自分の最大限出せる力)であると、それが今の自分の実力であると割り切ることでそう思えるようになりました。

            なぜそうした判断ミスを犯したか自分を責めるよりも、それをなくすためにどうしたらよいかを考えるほうが前向きな気持ちになれることにも気づきました。

            レースは、同じメンバーが同じコースを走るとしても同じレースは二度とありません。それはそれぞれの選手自身が勝つための方策を模索しながら、戦い方を変化させていくからです。

            競輪選手時代の30年間、こうした悩みや問題点を解決するために自分の心をどのようにもっていくのが良いのか?色々と悩んだように思います。現在の活動の中では、ごく短時間で勝敗のつくレースの時のような瞬時の判断が必要な場面は少なくなり、判断までの時間的なものは余裕ができましたが、どのような状況にあっても、自分の最大限の力で最善を尽くす、ということを忘れないでいたいと思います。

            K-FITTING


            練習の質と内容と時間

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              2月になりました。
              まだまだ寒い日が多いですが、春がもうそこまでと思うような日もあります。

              今回のブログエントリーは、レースを目指す方、ロングサイクリングを目指す方、健康維持のためのサイクリングを目指す方、とくに自転車に乗る時間があまりない方のヒントになる話です。

              引退後、サイクリストの方々とのお付き合いやふれあいの場が増えていく中で、元競輪選手というイメージから、普段からものすごく自転車に乗っているイメージを持たれているのだなぁ、と、感じることが多くなってきました。実際、「1日に何百キロも走るんでしょう?」とか、「どのようなトレーニングをしているのですか?」等、よく質問を受けます。
              元々がプロ生活を30年してきたことから、それまでのトレーニングで身体ができていると思われる方も多いです。

              しかし、引退して6年も経てば、プロアスリートの面影はなくなり(;´д`)…、普通の身体に戻っていると自分が一番わかっているつもりです(^ω^)。

              実際、昨年の「ツール・ド・おきなわ」を走ったあとに、「レースを走るためにどれくらい(凄い)トレーニングをされているのですか?」と質問をたくさん受けました。しかし、その答えを聞いた皆さんからは「ええ!?嘘でしょう?」と言われる程、少ないのです(笑)

              その内容とは、「週に2回、1時間半〜2時間の集中した自転車のトレーニングと、毎日15分ほどの体幹トレーニング、寝る前のストレッチだけです」、「あとは食事と睡眠時間に気を付ける」というものです。

              ただし、これはレース時間を1時間半と考えた場合にできることで、その時間が伸びれば、それだけトレーニング時間も長くなってきます。

              基本、レースであれば、そのレースの強度、レース時間によってトレーニングのボリュームも決まっていきます。

              また、サイクリングでは、健康を維持したい、痩せたい、またはイベント完走を目指したい等の目的別に走行時間を調整(色々な考え方があります)します。

              そのためにも、まず、一番大事なことは自身の身体が使いやすいように自転車をフィッティングすることです。そのことにより、より多くの筋肉が動き、身体全体に協調性がでて、なめらかな動きで自転車を進ますことが可能になります。それは省エネで走れることを意味します。

              できるだけ自転車に乗るようにする、自転車に乗れないときは体幹(腹筋など)を鍛え、ストレッチで柔軟性を上げる。食事に気を付ける(オーバーカロリー)。これは自分がプロ生活をしているときも基本にしていたことです。

              また他の運動で鍛える方法もあります。
              それについてはまた次回にお話ししたいと思います。
              K-FITTING


              経験からの気づき

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                ここ愛媛松山でも雪が降る寒い日が続いています。

                あるときふと、ここ最近の成績が気になっていた後輩競輪選手に連絡を取ってみたところ、フォームをチェックすることになりました。

                元々が強く、色々考えてトレーニングをしている選手なので、あえて自分がでしゃばるのも…とも思いましたが、レース映像を見て気になる動きなどの問題点を伝えると、その選手も同じことを考えていたというので、フォームチェックとトレーニングの方法をアドバイスすることになったのです。

                脚力が違いすぎる競輪選手と実走でという訳にもいかないので、競輪場に置かれている3本ローラーでのフォームチェックとワットバイクでのペダリングレクチャーという方法をとらせてもらいました。

                固定された自転車では動きの本質が見えないことが多く、実走での確認が一番なのですが、自転車水平がでる3本ローラーであれば、手放し走行ができるスキルがあることを条件に詳細なフィッティングが可能になります。

                手直ししたのは、サドル高、水平面、ハンドル高のみで、動かした数値は最大2ミリ、サドル水平面にいたっては調整ボルトを45度、8分の1回転、0.3°動かしただけです。

                それでもフォームは大幅に変化して身体の動きがスムースになりました。

                自分も現役時代にはレース毎に様々な問題点(レースのなかでの弱点)を修正するためにフォームやトレーニング方法を色々と模索していました。

                しかし、それでも修正できないことがあり、なぜ修正できなかったのかは、引退してから気づいたこともありました。今にして思えば、その大半は自分の思い込みによって問題の視点がずれてしまったことが原因です。もっと視野を広くしていれば解決できていたかもしれません。

                そんな経験がいまの仕事に活かされていることも事実です。

                この選手もレース中の苦手な動きやスピード域を解決するために模索を繰り返していましたが、ほんの少し違った方向に向かっていた感じでした。

                そのフォームチェック中、2本あるレース用フレームどちらを使うのが今の自分にあっているのか相談を受けました。

                ジオメトリーが同じでフレームを構成するパイプ2本の厚さが0,1ミリ違うだけのものです。

                正直それがわかるのか自分でも半信半疑でした。それもローラーだけで。

                しかし乗り比べている選手の動きを見ると明らかに違うところを見つけることができました。これには自分でも驚きました!

                良いと思うフレームを選び、その理由も述べ、そのフレームをレースで使うことになりました。

                その後、レースを重ねるごとに成績も上がり、調子が良くなりつつあります。

                今、こうして、自分の経験から学んだ気づきから、後輩の後押しができること、そこから得られた技術とノウハウが蓄積されていくことに感謝する日々です。
                松山けいりん
                 


                新年のご挨拶

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                  あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。

                  ロードバイクスクールのなかでのk-fitting、コーチングを始めて1年4か月。15歳から乗り始めたスポーツバイク、そしてプロ選手としての30年の経験をトータルすれば41年目の年となります。

                  公認コーチ共通(各種目)講習のときに「コーチングとは何か?」が最初の課題でした。そのなかで一番大事だと思ったこと、それは「コミュニケ―ションスキル」でした。

                  普段の何気ない会話のなかに、その人にとってとても大事な言葉が埋もれている。それを探し出し、そしてそれを解決するための手法を探し出す。それがコーチングと理解しました。そしてそれを見抜く目も。

                  それは見えないもの(未来かな)を見る力を鍛えることかもしれません。

                  自転車という道具を介して自分自身がどのような表現をしたいのか、それは人によって千差万別だと思います。

                  それを後押しするためにもさらにスキルを磨き、技術の引き出しを多く持つ努力を続けていこうと思っています。

                  そういえば、競輪選手時代も辞めるまで色々な悩みを解決するために努力していたなぁ(笑)
                  菊池仁志:引退レース菊池仁志:引退レース

                  (写真:2011年11月:引退レース)

                  音を楽しむ

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                    先日、福島会津にお住いの大先輩から連絡がありました。
                    会津は秋らしい秋がなく、夏から冬に突然にという感じで、こんなときは紅葉の色付きがとても綺麗だそうです。
                    いつかは行ってみたいと思う今日この頃です。

                    以前プロ競輪選手だったとき、競輪以外の自転車競技を走る機会がありました。

                    オリンピック、世界選手権、ワ―ルドカップでも実施されている競技です。
                    普段使っている競輪用自転車とは違い、カーボンフレームにディスクホイールなどの競技用自転車を使う大会です。

                    ディスクホイールを使う低速の周回練習では、ゴロゴロと独特の音がします。
                    ところが高速で走るスピード域になると一流選手たちの車輪からはこの音が消えるのです。

                    高校の自転車競技部でもワットバイクというトレーニング機材を使います。小さな風車を回して、その風車が受ける空気抵抗で負荷を調整できるものです。

                    これも不思議なもので、綺麗なペダリングができているときは音がとても綺麗です。
                    プロペラ機の離陸時の音に近いかもしれません。
                    おそらく回転にムラがなく、スムースに風車が回っているからだと思います。
                    ところが綺麗に回せていない、もしくは負荷が高すぎる場合は音にムラがでてきます。

                    最近、乗っている姿を見ていなくても音で調子がわかるようになってきました。
                    サボれませんよね(笑)

                    そしてつい先日、山で高校のトレーニングを指導していたとき、長短織り交ぜたペース走のゴール地点にいました。ダンシングで上がってくる選手、シッティングで上がってくる選手様々でしたが、脚が一杯の選手はダンシングを多用していました。そうしたときのタイヤと地面の接地音をよく聞いていると音にムラがあります。タイヤがひしゃげて接地面が多くなった音です。

                    ダウンストロークが強すぎて、下死点での切り替えしが上手くいかない場合によくでる音です。

                    その後、解決策を指示し、次のメニューではかなり音が小さくなりました。

                    自転車の最大の抵抗は風圧です。その次が路面抵抗。この路面からの抵抗を判断する一つの材料として音があります。音に着目するのも面白いですよ。

                    松山城南高等学校自転車競技部


                    ジュニア世代の過ごし方

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                      11月も終わり、明日から師走です。一年経つのは早いものですね。

                      4月に創部された松山城南高校自転車競技部の一年生たちも入学してから8ヶ月が過ぎようとしています。

                      入学当初、細かった身体もしっかりとしたものになりつつあり、この冬のトレーニングで、来年春にはもう一回り大きくなってくれるのを願うばかりです。

                      創部一年で大活躍してくれた自転車競技部ですが、そのなかでも安定感があり、日本一になった選手がいます。

                      その選手が高校入学までにどのような自転車生活を送ってきたのか、同年代の子供を持つ親御さんの参考になればと思い書いてみます。

                      自転車を速く走らせるための要素は大きく分けて二つあります。

                      一つ目は自転車を進ませるためのエンジンとなる身体の能力を上げること、二つ目は自転車を扱うためのテクニックを上達させることです。後者はペダリングスキル、ライディングテクニック等も含まれ、自転車に乗ることで上達してきます。

                      この二つの要素をどのような比率でトレーニングしていくのか?それが上手くバランスがとれたときに良い成績が生まれます。

                      とくに中学年代は筋力よりも心肺能力が高まる時期です。このときをどう過ごすか?色々と考えるときです。

                      城南高校自転車競技部で活躍しているその選手は、小学生から自転車競技の世界では有名な選手でした。

                      そのころに親御さんとご縁があり、その選手が中学生になったとき、自転車ばかりでなく、他の運動をさせながらその運動が中心となるようなプログラムを組んではどうかと提案させてもらいました。

                      そのアドバイスを受け入れてもらい、彼は陸上部に。中距離では四国大会でも上位に入る成績を残すような選手になりました。

                      そして、自転車のほうでも全国トップレベルの選手に。

                      ある意味、いかに自転車に乗らず、他のスポーツで身体能力と自転車の走力を上げるかに挑戦していたのだと思います。

                      そして高校に入学し、ほぼ毎日自転車に乗る競技生活を送るようになりました。
                      長く自転車に乗るようになると、重力に逆らう筋肉(抗重力筋)が弱くなるため、身体の能力を上げるための、地面に脚がついている(重力に逆らう動き)運動もほぼ毎日繰り返しています。

                      そのようなトレーニングも時間で上限を設けています。

                      だらだらトレーニングしても意味がなく、余った時間で好きなこと(勉強も含む 笑)をして学生生活を送ってもらいたいからです。

                      ジュニア世代は競技生活を続ける意味では、次のステージとなるプロ・大学進学のためのステップアップの時期です。そこで終わりではありません。怪我、病気なく3年間トレーニングを継続する!そんな競技生活を送ってもらいたいと思っています。



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