最善を尽くす

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    寒さが和らいだかと思ったら、今週末は全国的に厳しい寒さになりそうだとか…。

    今年はえひめ国体に向けての強化があったり、高校選抜に向けて学校の指導があったり、春のライディングスクールを計画し始めたりと、頭を使うことが多くなってきています。レース一本に集中してトレーニングできた競輪選手時代とはかなり違う頭の使い方をしているなぁ…と、遠くを眺めることの多い今日この頃です(笑)

    頭を使うと身体が動かなくなる自分ですが、体力を落とさないためにも自転車に乗るように心がけています。

    こうして身の周りの様々なことについてどうしたら最善な方向に進むのか?を考えていますが、現役競輪選手時代もレースのなかでも悩んでいたことがあります。

    一生懸命トレーニングして、身体を仕上げ、もうこれ以上はない調子だとしても、一瞬の判断を誤ればレースに勝てません。レース後に「あのときの判断はそれで間違ってなかったか?」と悔やめば悔やむほど、悩みが深くなっていくのです。

    さらに、レーススピードが上がる、強い選手のみが走れるレースになればなるほど、局面での迷いや判断ミスは取り返しがつきません。それは自分が出せる最大のスピード域でレースが進行していることと、強い選手ほどミスが少ないからです。

    そうしたレースで勝つためには、局面での判断ミスをなくし、正しく身体を反応させなければなりません。そうはいっても、自分の思い通りにレースを走れることのほうが少なかったように思います。それができれば勝ち続けますから(笑)

    「あのときこうした判断をしていればなー」と思ったことは数えきれないほどあったし、そうした悔やみきれない気持ちを解決する方法を見つけるまで心の葛藤が長く続いていたように思います。

    しかし、あるときから「そのときの自分の判断は最適なものだった」と考えることにしました。色々経験したなかで、その瞬間の判断はそのときの自分が考えられる最高のこと(そのときの自分の最大限出せる力)であると、それが今の自分の実力であると割り切ることでそう思えるようになりました。

    なぜそうした判断ミスを犯したか自分を責めるよりも、それをなくすためにどうしたらよいかを考えるほうが前向きな気持ちになれることにも気づきました。

    レースは、同じメンバーが同じコースを走るとしても同じレースは二度とありません。それはそれぞれの選手自身が勝つための方策を模索しながら、戦い方を変化させていくからです。

    競輪選手時代の30年間、こうした悩みや問題点を解決するために自分の心をどのようにもっていくのが良いのか?色々と悩んだように思います。現在の活動の中では、ごく短時間で勝敗のつくレースの時のような瞬時の判断が必要な場面は少なくなり、判断までの時間的なものは余裕ができましたが、どのような状況にあっても、自分の最大限の力で最善を尽くす、ということを忘れないでいたいと思います。

    K-FITTING


    練習の質と内容と時間

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      2月になりました。
      まだまだ寒い日が多いですが、春がもうそこまでと思うような日もあります。

      今回のブログエントリーは、レースを目指す方、ロングサイクリングを目指す方、健康維持のためのサイクリングを目指す方、とくに自転車に乗る時間があまりない方のヒントになる話です。

      引退後、サイクリストの方々とのお付き合いやふれあいの場が増えていく中で、元競輪選手というイメージから、普段からものすごく自転車に乗っているイメージを持たれているのだなぁ、と、感じることが多くなってきました。実際、「1日に何百キロも走るんでしょう?」とか、「どのようなトレーニングをしているのですか?」等、よく質問を受けます。
      元々がプロ生活を30年してきたことから、それまでのトレーニングで身体ができていると思われる方も多いです。

      しかし、引退して6年も経てば、プロアスリートの面影はなくなり(;´д`)…、普通の身体に戻っていると自分が一番わかっているつもりです(^ω^)。

      実際、昨年の「ツール・ド・おきなわ」を走ったあとに、「レースを走るためにどれくらい(凄い)トレーニングをされているのですか?」と質問をたくさん受けました。しかし、その答えを聞いた皆さんからは「ええ!?嘘でしょう?」と言われる程、少ないのです(笑)

      その内容とは、「週に2回、1時間半〜2時間の集中した自転車のトレーニングと、毎日15分ほどの体幹トレーニング、寝る前のストレッチだけです」、「あとは食事と睡眠時間に気を付ける」というものです。

      ただし、これはレース時間を1時間半と考えた場合にできることで、その時間が伸びれば、それだけトレーニング時間も長くなってきます。

      基本、レースであれば、そのレースの強度、レース時間によってトレーニングのボリュームも決まっていきます。

      また、サイクリングでは、健康を維持したい、痩せたい、またはイベント完走を目指したい等の目的別に走行時間を調整(色々な考え方があります)します。

      そのためにも、まず、一番大事なことは自身の身体が使いやすいように自転車をフィッティングすることです。そのことにより、より多くの筋肉が動き、身体全体に協調性がでて、なめらかな動きで自転車を進ますことが可能になります。それは省エネで走れることを意味します。

      できるだけ自転車に乗るようにする、自転車に乗れないときは体幹(腹筋など)を鍛え、ストレッチで柔軟性を上げる。食事に気を付ける(オーバーカロリー)。これは自分がプロ生活をしているときも基本にしていたことです。

      また他の運動で鍛える方法もあります。
      それについてはまた次回にお話ししたいと思います。
      K-FITTING


      経験からの気づき

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        ここ愛媛松山でも雪が降る寒い日が続いています。

        あるときふと、ここ最近の成績が気になっていた後輩競輪選手に連絡を取ってみたところ、フォームをチェックすることになりました。

        元々が強く、色々考えてトレーニングをしている選手なので、あえて自分がでしゃばるのも…とも思いましたが、レース映像を見て気になる動きなどの問題点を伝えると、その選手も同じことを考えていたというので、フォームチェックとトレーニングの方法をアドバイスすることになったのです。

        脚力が違いすぎる競輪選手と実走でという訳にもいかないので、競輪場に置かれている3本ローラーでのフォームチェックとワットバイクでのペダリングレクチャーという方法をとらせてもらいました。

        固定された自転車では動きの本質が見えないことが多く、実走での確認が一番なのですが、自転車水平がでる3本ローラーであれば、手放し走行ができるスキルがあることを条件に詳細なフィッティングが可能になります。

        手直ししたのは、サドル高、水平面、ハンドル高のみで、動かした数値は最大2ミリ、サドル水平面にいたっては調整ボルトを45度、8分の1回転、0.3°動かしただけです。

        それでもフォームは大幅に変化して身体の動きがスムースになりました。

        自分も現役時代にはレース毎に様々な問題点(レースのなかでの弱点)を修正するためにフォームやトレーニング方法を色々と模索していました。

        しかし、それでも修正できないことがあり、なぜ修正できなかったのかは、引退してから気づいたこともありました。今にして思えば、その大半は自分の思い込みによって問題の視点がずれてしまったことが原因です。もっと視野を広くしていれば解決できていたかもしれません。

        そんな経験がいまの仕事に活かされていることも事実です。

        この選手もレース中の苦手な動きやスピード域を解決するために模索を繰り返していましたが、ほんの少し違った方向に向かっていた感じでした。

        そのフォームチェック中、2本あるレース用フレームどちらを使うのが今の自分にあっているのか相談を受けました。

        ジオメトリーが同じでフレームを構成するパイプ2本の厚さが0,1ミリ違うだけのものです。

        正直それがわかるのか自分でも半信半疑でした。それもローラーだけで。

        しかし乗り比べている選手の動きを見ると明らかに違うところを見つけることができました。これには自分でも驚きました!

        良いと思うフレームを選び、その理由も述べ、そのフレームをレースで使うことになりました。

        その後、レースを重ねるごとに成績も上がり、調子が良くなりつつあります。

        今、こうして、自分の経験から学んだ気づきから、後輩の後押しができること、そこから得られた技術とノウハウが蓄積されていくことに感謝する日々です。
        松山けいりん
         


        新年のご挨拶

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          あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。

          ロードバイクスクールのなかでのk-fitting、コーチングを始めて1年4か月。15歳から乗り始めたスポーツバイク、そしてプロ選手としての30年の経験をトータルすれば41年目の年となります。

          公認コーチ共通(各種目)講習のときに「コーチングとは何か?」が最初の課題でした。そのなかで一番大事だと思ったこと、それは「コミュニケ―ションスキル」でした。

          普段の何気ない会話のなかに、その人にとってとても大事な言葉が埋もれている。それを探し出し、そしてそれを解決するための手法を探し出す。それがコーチングと理解しました。そしてそれを見抜く目も。

          それは見えないもの(未来かな)を見る力を鍛えることかもしれません。

          自転車という道具を介して自分自身がどのような表現をしたいのか、それは人によって千差万別だと思います。

          それを後押しするためにもさらにスキルを磨き、技術の引き出しを多く持つ努力を続けていこうと思っています。

          そういえば、競輪選手時代も辞めるまで色々な悩みを解決するために努力していたなぁ(笑)
          菊池仁志:引退レース菊池仁志:引退レース

          (写真:2011年11月:引退レース)

          音を楽しむ

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            先日、福島会津にお住いの大先輩から連絡がありました。
            会津は秋らしい秋がなく、夏から冬に突然にという感じで、こんなときは紅葉の色付きがとても綺麗だそうです。
            いつかは行ってみたいと思う今日この頃です。

            以前プロ競輪選手だったとき、競輪以外の自転車競技を走る機会がありました。

            オリンピック、世界選手権、ワ―ルドカップでも実施されている競技です。
            普段使っている競輪用自転車とは違い、カーボンフレームにディスクホイールなどの競技用自転車を使う大会です。

            ディスクホイールを使う低速の周回練習では、ゴロゴロと独特の音がします。
            ところが高速で走るスピード域になると一流選手たちの車輪からはこの音が消えるのです。

            高校の自転車競技部でもワットバイクというトレーニング機材を使います。小さな風車を回して、その風車が受ける空気抵抗で負荷を調整できるものです。

            これも不思議なもので、綺麗なペダリングができているときは音がとても綺麗です。
            プロペラ機の離陸時の音に近いかもしれません。
            おそらく回転にムラがなく、スムースに風車が回っているからだと思います。
            ところが綺麗に回せていない、もしくは負荷が高すぎる場合は音にムラがでてきます。

            最近、乗っている姿を見ていなくても音で調子がわかるようになってきました。
            サボれませんよね(笑)

            そしてつい先日、山で高校のトレーニングを指導していたとき、長短織り交ぜたペース走のゴール地点にいました。ダンシングで上がってくる選手、シッティングで上がってくる選手様々でしたが、脚が一杯の選手はダンシングを多用していました。そうしたときのタイヤと地面の接地音をよく聞いていると音にムラがあります。タイヤがひしゃげて接地面が多くなった音です。

            ダウンストロークが強すぎて、下死点での切り替えしが上手くいかない場合によくでる音です。

            その後、解決策を指示し、次のメニューではかなり音が小さくなりました。

            自転車の最大の抵抗は風圧です。その次が路面抵抗。この路面からの抵抗を判断する一つの材料として音があります。音に着目するのも面白いですよ。

            松山城南高等学校自転車競技部


            ジュニア世代の過ごし方

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              11月も終わり、明日から師走です。一年経つのは早いものですね。

              4月に創部された松山城南高校自転車競技部の一年生たちも入学してから8ヶ月が過ぎようとしています。

              入学当初、細かった身体もしっかりとしたものになりつつあり、この冬のトレーニングで、来年春にはもう一回り大きくなってくれるのを願うばかりです。

              創部一年で大活躍してくれた自転車競技部ですが、そのなかでも安定感があり、日本一になった選手がいます。

              その選手が高校入学までにどのような自転車生活を送ってきたのか、同年代の子供を持つ親御さんの参考になればと思い書いてみます。

              自転車を速く走らせるための要素は大きく分けて二つあります。

              一つ目は自転車を進ませるためのエンジンとなる身体の能力を上げること、二つ目は自転車を扱うためのテクニックを上達させることです。後者はペダリングスキル、ライディングテクニック等も含まれ、自転車に乗ることで上達してきます。

              この二つの要素をどのような比率でトレーニングしていくのか?それが上手くバランスがとれたときに良い成績が生まれます。

              とくに中学年代は筋力よりも心肺能力が高まる時期です。このときをどう過ごすか?色々と考えるときです。

              城南高校自転車競技部で活躍しているその選手は、小学生から自転車競技の世界では有名な選手でした。

              そのころに親御さんとご縁があり、その選手が中学生になったとき、自転車ばかりでなく、他の運動をさせながらその運動が中心となるようなプログラムを組んではどうかと提案させてもらいました。

              そのアドバイスを受け入れてもらい、彼は陸上部に。中距離では四国大会でも上位に入る成績を残すような選手になりました。

              そして、自転車のほうでも全国トップレベルの選手に。

              ある意味、いかに自転車に乗らず、他のスポーツで身体能力と自転車の走力を上げるかに挑戦していたのだと思います。

              そして高校に入学し、ほぼ毎日自転車に乗る競技生活を送るようになりました。
              長く自転車に乗るようになると、重力に逆らう筋肉(抗重力筋)が弱くなるため、身体の能力を上げるための、地面に脚がついている(重力に逆らう動き)運動もほぼ毎日繰り返しています。

              そのようなトレーニングも時間で上限を設けています。

              だらだらトレーニングしても意味がなく、余った時間で好きなこと(勉強も含む 笑)をして学生生活を送ってもらいたいからです。

              ジュニア世代は競技生活を続ける意味では、次のステージとなるプロ・大学進学のためのステップアップの時期です。そこで終わりではありません。怪我、病気なく3年間トレーニングを継続する!そんな競技生活を送ってもらいたいと思っています。


              今の山

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                先日、「第4回イマノヤマヒルクライム」を走ってきました。

                現役競輪審判長の生まれ故郷である高知県三原村で開催されたレースです。

                この審判長、実はとても凄い人で、マスターズトラック世界選手権2011では銀メダル、そして先日行われた「2016全日本自転車競技選手権大会マスターズ」でも優勝、日本一になった人です。
                イマノヤマヒルクライム
                レース終了後の一枚

                競輪選手にとって審判長の裁定はぜったい!しかし納得のいかない裁定にはけんか腰で議論することもあります。失格になれば賞金はゼロ。死活問題になることなのでそうなります。

                そうした重責をまっとうしながら、ひそかにコソ練!けっこうやります(笑)

                自分が現役選手のときは、その関係にもなにか壁みたいなものあり、お互いもう一歩踏み込めない感じが続いていました。

                しかし、自分が引退。そうした関係にも終止符が打たれ、いまはとても仲良しです(笑)

                そしてもう一つ、このヒルクライムのポスターにもなっているイラストのクオリティがとても高いこと、だれが描いたのかと聞けば、役所の方が趣味で描いているとのこと!…とても驚きました。
                イマノヤマヒルクライム

                コースは全長6,7キロ。獲得標高521メートル。短めだけど、けっこうハードなコースですびっくり

                ツール・ド・おきなわ用の後ろギヤ12−25を12−27に交換。それでなんとかなるだろうと思っていました楽しい

                しかし、甘くはなかった!冷や汗

                午前10時からのレースは5〜6人ずつ、30秒おきにスタートします。自分は最後尾の組、それもヒルクライム専門の選手たちと一緒です。自転車は5キロ台!フロントシングル!バーテープ、ボトルホルダーもなし!身体も絞れている!対してこちらは禁酒解禁で少しポッチャリ(苦笑)ベル、前後リフレクター、ボトル、パンク修理キットも。さすがにヤバイと感じ、パンク修理キットは主催者に預かってもらい、ボトルの水は3/1になるまでに減らしました。

                イマノヤマヒルクライム

                しかし、ついていけたのは最初の1キロまで。緩斜面でも40キロ近くのスピードでて、もう無理、オーバーヒートする!そう思いワット計を見ながらマイペースで上がることにしました。コース後半部分にある急斜面に完全にびびってました(笑)

                成績は聞かないでください(泣)

                イマノヤマヒルクライム

                ゴールでは、飲み物、食べ物が振る舞われ、その後、下山スタッフの誘導で下山。

                スタート地点に戻ると地元の方たちが作ってくれた料理で食事会、これがとても美味しい!食べながら表彰式、そして地元の方たちが協賛してくれた郷土品の抽選会と進み、午後2時には終了!

                イマノヤマヒルクライム

                アットホーム雰囲気のなか、家族での参加やご夫婦での参加が目立ち、また来年もでたいな!そう思える大会でした。

                イマノヤマヒルクライム

                しかし、山は練習しないと速くなりませんね。それがよーくわかる大会でもありました(苦笑)


                第28回ツール・ド・おきなわ2016(2)

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                  今回のツール・ド・おきなわを走ることに躊躇していたことがあります。

                  前年度、上位50位以内の選手はシード番号をもらえスタートで集団前に並ぶことができます。

                  2014、2015年ともに走ることができなかった自分はその番号がもらえず、早い時間から並ぶ必要がありました。

                  オーバー50クラスは全国から多くの猛者が申し込むことで知られ、申込み期間半ば、もしくは何日間で400人の枠が埋まる人気のレースです。

                  申し込んだ後、ゼッケン番号を含む受付用紙が送られてきたのが10月末、封書を開けてみると「3801」の番号が。3501から始まるゼッケン。そして今回のレースは415名の選手が登録していました。これは大変、早い時間から並ぶ覚悟をしました。
                  ツール・ド・おきなわ

                  レーススタート時間は、210キロチャンピオンレースがスタートした5分後、午前6時50分です。そのために当日は朝3時に起床、おにぎり2個、バナナ1本を口にしました。

                  ホテルを出るときにタイヤの空気圧を確認、補充、4時半に出発。会場には5時に到着。あたりは暗く、街灯のあかりと車の室内灯を頼りに準備。それから身体を起こすためのサイクリングに出かけ、ゆっくりと軽いギヤを回しながらレース召集地点に目をやると、もう10名ほどの選手が並んでいるじゃないですか。時間は5時40分、これはもう並ぶしかありません。これからスタートまで1時間10分、アップも何もできません。
                  ツール・ド・おきなわ

                  そうこうしているうちにどんどん人が並んできます。そして前にはシード選手たち。
                  ツール・ド・おきなわ

                  スタート30分前、メイタンCCCと2RUNを少量の水とともに口にしました。ボトルの中身はメイタン電解質パウダーと水400CC。
                  ツール・ド・おきなわ

                  スタート地点へ歩いての移動が始まります。スタート5分前、着用していたウインドブレーカーとレッグウォーマーをサポートに手渡し。いよいよです!
                  ツール・ド・おきなわ

                  号砲と同時にスタート。左ペダルのキャッチが上手くいかず、あっというまに後方に、しかしスタートから1キロ区間はニュートラルゾーン。集団最前方の審判車は抜くことができません。集団右側にでて前に踏んでいきます。上手く10番手ほどに上がることができました。
                  ツール・ド・おきなわ

                  リアルスタートと同時に一気にスピードが上がって行きます。集団のあちらこちらでギヤを上げるカキンカキンという金属音。横にも前にも選手、本格的なレースの始まりです。

                  レースが始まって自分が最初にする作業は、動きが危ない選手、脚力に余裕がない選手、そして調子が良く踏めている選手を選別する作業です。それは思わぬ落車に巻き込まれないようにすること、現役選手時代にもそのような選手の後ろは走らないように心がけていました。

                  とは言っても、自分も高速集団走行は3年ぶり、集団内を走ることに脚力を消耗している感じ。そしてゼッケンもシード外。位置取りも楽ではありません。海のものか山のものかわからない選手を前には入れたくないですからね。

                  コース前半の緩やかなアップダウンがある広い2車線の道路では、何度も逃げを作ろうとする動き、それを追いかける動きなどがあり、猛スピードでレースが進行していきます。これはと思う逃げには乗るように何度も追いかけたりしながら、ふと後ろを見ると、視線のはるか先まで選手が走っています。ちょっと感動(笑)

                  そして車線が狭くなり上りが始まる区間では、前に上がろうとした選手たちの動きでさらにスピードが上がります。

                  苦手意識のある美ら海水族館前の上りも何とか集団前方でクリアすることができた!と思った瞬間!上り返しでさらにスピードが上がり前の選手が中切れ、これは追いかけないと逃げが決まる!脚を使いながら前に追いつき、しかし直後の平坦区間で牽制、後ろから多くの選手たちが集団に合流。それからのアップダウンでも逃げができそう、それに乗る、また捕まるの繰り返し、綺麗にローテションがまわっていません。

                  最後の難関、短く急勾配のある坂は何とかクリア、そのあと2連続する勾配の緩い坂道で集団前方がペースアップ、それに付き切れ、前の集団は20名ほど。ここは何としてもついていかないとレースが終わる!しかし脚が一杯。冷静になれ!後ろを見ると何名かの選手が追いかけてきます。それにかろうじて食らいつき集団復帰。そして下り坂。平坦区間で牽制、また大集団に。みんな集団スプリントを意識し始めました。

                  その後、ペースの上がり下がりがあるものの、最後の丘は2番手でクリア。残りは5キロ。下り基調の平坦のみ。集団の人数は60名ほど、ここからは位置取りが鍵、一度後ろに下がると上位は無理、どの選手も同じ思いでしょう。

                  何度か前の選手が斜行、加減速もあり、横の選手とも当たりそうになったりして「すいません」と3回は言ったような(笑)

                  ゴールまで500叩そこを3番手で通過!残り300箪乎頂険Δら他の選手がダッシュ!一度は集団内に飲み込まれたもののコースを見つけギヤを一枚アップ!そして踏み込むとギヤが重くて加速しない!踏めないギヤでないのに思ったよりも脚にきている。残り100蛋阿錬蛙諭シッティングで力任せに踏み込む。ゴール直前一人抜くも後ろから抜かれて4位。あーあ表彰台が(泣笑)
                  ツール・ド・おきなわ

                  けどすがすがしい気持ち、それに達成感もありました。表彰台に上がる選手、優勝した選手は一枚違う強さでした。
                  ツール・ド・おきなわ

                  計測チップを返し優勝した選手と談笑。この選手は今年59歳、素晴らしいことです。普段の努力の賜物でしょう。

                  そして久しぶりのレースはプレッシャーもあったけどとても楽しいものでした。来年もまたこのレースに沖縄に来たいと思ってます。
                  ツール・ド・おきなわ 

                  参加レポート・お・わ・り。

                  【大会公式Webサイト:ツール・ド・おきなわ - 熱帯の花となれ風となれ -】 
                  【ツール・ド・おきなわ開催地: 沖縄県名護市
                    名護市
                    イベントたくさん!見どころ盛り沢山!パワースポットめぐりも!
                    名護市パワースポット
                    観光案内も是非CHECK!
                    沖縄県名護市


                  第28回ツール・ド・おきなわ2016(1)

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                    先日11月13日に開催された【第28回「ツール・ド・おきなわ2016」大会】市民レース50km オーバー50を走ってきました。

                    ホビーレーサーの甲子園といわれるこの大会は UCI 210キロのレースを頂点に、140キロ、100キロ、50キロ、10キロの距離別レースの他、年代別のカテゴリーもあり、また沖縄一周サイクリングなど、自転車乗りにとって魅力的なイベントです。

                    レースでは本部半島を含む沖縄北部地域の公道を交通規制して開催され、日本でも数少ない公道を使ったロードレースとなっています。

                    2011年末に競輪選手を引退、しばらく自転車から離れた生活を送っていましたが、20歳から30年間プロスポーツを仕事としていた身体、普段何もしないことに体調がすぐれませんでした。そこで思いついたのがサイクリング!これが楽しい!自転車に乗ることがストレスにもなっていた現役時代とは違い、健康維持のために乗る自転車はとても楽しいものでした。

                    それから「台湾一周サイクリング」なども経て、2012年、このツール・ド・おきなわに初挑戦したのです。このときは5位。しかしレースはとても苦しく、ゴール前直線でのスプリントでは脚が一杯一杯でスピードに乗れませんでした。

                    その後、2013年には4位。2014年もエントリーしていたのですが、レース2か月前に腸閉塞で入院手術、この年はレースを走ることを断念しました。

                    2015年は晩夏にスタートしたロードバイクスクール「K-FITTING」が忙しくなり、この年も走ることを断念。

                    そして2016年夏、愛媛今治しまなみ海道を視察に訪れた名護市の方々とのご縁があり、再度ツール・ド・おきなわを走ることを決めました。

                    そうはいっても2013年ツール・ド・おきなわを最後に集団での高速走行は経験しておらず、様々な心配が頭をよぎっていました。

                    そして機材を買い替えることも検討、しかし現役選手時代からトレーニングに使用していたバイク 2011年モデルのクオーターに、コンポはデュラエース電動10速、ホイールはフルクライムレーシング1、タイヤはコンチネンタルグランプリ4000で走ることに決めました。この選択は自分の機材に対するこだわりがあったからです。最新のレーシングバイクは値段が高いということもありますが・・・(笑)

                    トレーニングも50キロのレースのことだけを考えて、最長2時間のトレーニングメニューを週に3回集中して行いました。これはレース1か月前から、あとはそれなりに自転車に乗っていただけです(笑)

                    ただしお酒は3か月前から禁酒。1か月前からは食事にも気を使うようになりました。肉は少な目に、野菜は多く、炭水化物は運動した分だけ、腹は7分目を目安にしました。

                    当初はレース前日入りを予定していましたが、スケジュールを調整し、レース3日前の木曜日に沖縄に移動、ただ直前に仕事や所用を詰め込んだせいか、なにか疲れた感じでの沖縄入りとなりました。

                    ホテルに到着後、すぐに自転車の梱包を解いて、組み立て調整、変速などの不具合がないかチェック。タイヤの空気圧を高めに設定してスローパンクがないかを翌日に確認することにしました。まあまあこれでひと安心です。
                    ツール・ド・おきなわ

                    レースがある日曜日までの天気予報はおおむね晴れ、ただこの日は風が強く、翌日の試走トレーニングの際に風向きなど気を付けることにしました。

                    翌日今曜日、前日の移動疲れと身体のこわばりをほぐすためにホテルからレースコースまで自走。走り始めはとくにゆっくり走ることを心がけました。そしてもう一つの目的も、空気圧を上げることを試してみたのです。

                    レースは名護市役所前がスタート・ゴール地点になり、そこから本部半島を一周するコース。海岸線を走るために、細かなアップダウンが連続する場所もあり、要所では1キロほどの坂、しかし全体的には平坦基調のコースとなっています。

                    名護市のはずれ、恩納村にも近いホテルを出発すると強風向い風、あーあと思いながら走っていると、思ったより速度が上がってきます。強くなったのか?そう思いながらワット計を見ていると、あることに気がつきました。道路が軽い!路面の抵抗が少ないのです。そして風も軽い!変な表現かもしれませんが、全国の競輪場を走っているときにも同じことを感じたことがあります。風の密度が薄い感じなのです。
                    ツール・ド・おきなわ

                    スタート地点にある名護市役所前を過ぎて左折、本部半島を時計まわりに一周するコースに入ります。緩やかなアップダウンがある片道2車線の広い道路を美ら海水族館方面にひた走ります。あいかわらず強い向かい風。時速35キロほどを維持しながら、要所ではレーススピードまで上げていきます。けっこうきつい!

                    そして美ら海水族館前の坂道、以前はここで千切れそうになり、頂上付近ではインナーに落としながらクリアしたところもアウターで上れることに自分自身驚きました。まあしかしトレーニングとレースはまったく別物、安心はできません。

                    下りきると細かなアップダウンのあるところに差し掛かります。このあたりから風向きが変わりました。追い風ぎみの横風です。

                    まあまあのスピードを維持しながら最後の難所、短いけど急傾斜の坂、そこを過ぎると緩やかな長い坂、少し下りまた緩やかな上り、ここも以前のレースでは千切れそうになった区間です。ここも難なくクリア。これはひょっとしてけっこうやれるかもと思った瞬間です。

                    その後、長めの下りを走っているとき、スピードが乗らない?実際メータでもそれを確認しました。これは体重のせいかも?以前に比べて3キロあまり軽くなった影響かもしれません。

                    名護市まであと10キロ地点の海岸線、入り江に沿っての道路のためか、風向きがコロコロ変わります。

                    ゴールまで残り6キロ地点にある丘、ここもクリアすれば残り5キロ、下り基調の追い風、スピードに乗っていきます。

                    そして残り1キロ、ここも風向きをチェックしながら走り、レースゴールのイメージで試走トレーニングを終えました。
                    ツール・ド・おきなわ

                    翌日土曜日、午前中レースコースを使い軽めのトレーニング。午後から受け付けを済まし、ゼッケン等を受け取り、自転車、ジャージに取り付けます。段々気持ちが盛り上がってきました。この感覚は現役選手時代と同じ感じです。さあ明日はレース、どうなるかドキドキです。

                    続く

                    【大会公式Webサイト:ツール・ド・おきなわ - 熱帯の花となれ風となれ -


                    全日本自転車競技選手権大会、コーチレポート

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                      この週末、島根県益田市で開催された第85回 全日本自転車競技選手権大会ロードレースに松山城南高校コーチとして帯同してきました。

                      自分は金曜夜に益田市に到着、先発していたスタッフ、選手たちと合流、さっそく選手たちにコースの状況など聞きながら、翌日のスケジュール(受付、監督会議、ライダーズミーティング)を確認。朝のうちにコース視察を行い、午後1時半から一周回14、2キロのコースを走ることにしました。

                      翌日、自分の目で確認したコースは、アップダウンが激しく狭く曲りくねった細い道、緩いけど長い上りや長い下り、そして風が強い平坦区間など、とても厳しいコースに感じました。ただしレース距離(コースニ周回 28,4キロ)が短く、そのことがどうレースに影響するのか。そんなことを考えながらの視察でした。

                      スタート後、広い道路約1キロの平坦区間を大きく右カーブ、狭くそして短いながらも勾配のある坂に突入、その後、テクニカルな下り、そしてまた上り、ここの区間上り返しのスピードで逃げができると予想しました。その後、10キロ付近にある約1キロの上りもアタックポイントと予想、そのことを想定した試走内容に決めました。

                      午後1時半からの試走には、他のチームの選手も合流し10名でスタート。
                      全日本に選ばれた選手の走りは、思ったよりもスピードが上がり、一度はスピードダウンを指示。みんな負けず嫌いです(笑)

                      その後、監督会議、ライダーズミーティングに参加。その夜、明日のレースでチームがとる作戦を指示しました。ただしこれはあくまでも作戦、思うようにいかない場合は選手たちで指示を出し合うことに決めました。

                      当日レース開始時間(朝8時20分)にあわせて7時には会場入り。ローラーでアップ後、実走での走りでスタート時間を待ちます。

                      今回のレースはローリングスタートではなく、通常スタート。しかも約1キロ走ったあとに道幅が狭くなり斜度のある上りに突入します。集団前方にいなくて勝負になりません。

                      そしてスタート!号砲と同時に選手が飛び出していきます。城南生たちが先頭を切っていきます。ひとまず安心!

                      その後、レース状況を聞いていると、逃げができるものの、それが決定的なものになりません。逃げを作り、そこにエースを乗せるがチームの作戦。それが上手くいかないようです。

                      スタート、ゴール地点には大集団で帰ってきました。あと一周です!

                      その後も逃げはできす、30人ほどの集団ゴールとなりました!

                      直線入り口、先行するのは城南生。少し早くないか。
                      ゴール前、スピードが緩み、後ろからいいスピードで伸びてくる選手が一人。そしてもう一人に抜かれて3位。4位も城南生。

                      ゴール前は緩い上り、そして向かい風、ギヤ規制があるために46×14がトップ。優勝した選手のみゴール線上をトップスピードで通過、あとの選手はスピードが頭打ちになっていたように感じました。うーんやっぱり先行態勢になるのが少し早かったのか。しかしそれもレース!今回は流れが城南に向かなかったのでしょう。

                      レース後、選手たちに聞くと、ゴール前数キロのところで集団前方で誰かが接触し、その後ろにいた城南生たちがブレーキ、そこから上手くリカバリーできず連係が乱れてしまったようです。それでも3位、4位!少し残念な結果ですが、チーム全体に力が付いてきたように思います。

                      表彰式が終わりミーティング。そこである選手から悔しさにじむ言葉がでてきました。それは今以上に強くなってやる!という決意のあらわれと感じました。

                      その気持ちを忘れず、来年の春には大きく羽ばたいてもらいたいと思います。
                       

                      第85回 全日本自転車競技選手権大会ロードレース



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